H31.4.12読売新聞11ページ「AI時代 求む数学脳」記事と、ヤフーニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/maeyatsuyoshi/20190409-00121532/「校則が消えた理由」の前屋さん記事を読んで感動した結果、フォーラムメンバーへ紹介しようと、当コラムを書きました。
ゴルフで同じ者が同じコースを5回廻って、どれだけ上手な者であっても飛んだ軌跡もスコアーも同じことは有り得ません。コース土台、風や気温など天候、ゴルファーの体調など其の「変化の要因」は数えきれません。では、仮にAIを装ったロボットではどうだろうか。人であれロボットであれ同じです。変動要因の小さい工場内や室内でのAIの利用は、スピードと画一性に優れた理想的な作業ができます。自然環境に晒されているか否かでは大きくアルゴリズム(計算手順)の設定に大差が生じます。
コンピューターの発達した現在IT時代は、「暗号技術、画像処理、アルゴリズム(計算手順)など数学に支えられている」ことは、記事の通りです。AIもとい数学も、ハサミ同然に使い方で切味も異なってきます。鉄板は鉄板用のハサミでなければ切れません。逆に使えるのに使わないことは労力を無駄にします。それには、出来ること出来ないことを見分けなければ成りませんので「AI、数学の理学」を学ばなければ、ならないことは記事の通りです。
「AI、数学の理学」の何処がどのようなケースに役立つか、学んだ者と日頃の課題を沢山抱えた者との「コラボを図る」、とりわけ指導者には其の才能とキャラクターが必要です。資質の問題で、現在のようにグローバルにビジネスを展開して行くには、先を恐れず自分たちに無い「海外の考え方とコラボする姿勢」が大切です。
現在の地震予知は、太陽や月の天文的な力や、地盤位置などの地殻変化と、発生地震の大きさの因果関係などの要因要素などの研究歴と其のデータが極めて少なく、何時、何処で、どれだけの地震があるかと言える「AIシステム」を適用できる迄に至っていません。太古の昔から地盤調査や古書を分析して経歴のある災害程度を見極めるのも大切ですが、関東(東京)、阪神、新潟、東日本、熊本と誰が何時、何処でどの程度の地震が起こるか予想した者はいません。過去にあった最大級の地震が、日本中の何処ででも有りうると見た方が賢明でしょう。原子力発電にしろ貴方の住まいは、大丈夫ですか。命に係わる真剣に考える課題です。
現在の「天気予報システム」は、正に「AIシステム」です。ただ、外れることも有ります。つまり、予想外な要因要素の変化が其の地域に有るか無いかでです。迷惑程度であれば良いが、想定外の災害に至る場合も無いとは言えません。「天気予報システム」は日々改良を加えています。しかし、想定外のケースは予想アルゴリズム(計算手順)内に準備されていません。受ける災害の程度や、備えや、対応、逃避を始める災害程度を、事前に各自で考えて置かなければなりません。自身の振舞は、当然ながら自分で決めることで、人に指示されて決めることではありません。
私達の身の回りや仕事で、理想を思い問題(必要性)点を掘り起こし、改善の目標を考え、目標を達成するための手段を見出すとき、状況分析とアルゴリズム(計算手順)の設定に「AI、数学」の理論は欠かせません。しかし、AI技術を利用するのは、あくまで人で、使い方如何で利用した結果は大きく変わってきます。
問題(必要性)を探る習性は、子供の頃より「自然的な慣性と感性」を養わなくてはなりません。本来、人は考える葦であり、決められたことに倣うばかりでは進歩もありません。あれはダメこれはダメと言われて育った人の多い「人身の標準化を目指すような知識を重視した日本の教育」は世界中を見ても稀です。自分で考えて「自分で決める」習慣を身に着けるように育てることが、現在の最重要課題です。
東京の世田谷区立「桜丘中学」の校長先生の方針に共感し感動いたしました。希望の光を見た思いです。このような事が有るんだと紹介していただいた記事「校則が消えた理由」に感謝して止みません。